長男が訪ねて来ました

彼女と暮らす長男が訪ねて来ました。
我が家のワンコに時々会いに来るのです。
夫とは微妙な距離感でそっとサポートするけど、
決して完全に仲良くはしないという感じの長男。


偏屈で文句ばかりの父と暮らす母を、遠巻きに心配してくるのです。
夫と私と三人で、軽く昼食をとり、父の様子を伺いながら
病状を分析しているのが分かります。


そのあと犬の散歩について来て、
あれこれと私を気遣い、愚痴を聞いて帰って行きました。
見送る後ろ姿に、荒れ狂って怒りをぶちまけていた思春期の息子の面影より、
キンダーに通っていた小さな息子の姿が重なりました。


いつもいつも英語の中で溺れそうになりながら、頑張っていた息子。
迎えに行くと安心したような顔で私の手を握りしめていた息子の姿を思い出しました。
仕事にばかり夢中で、私に海外での全ての生活を押し付けていた夫。
不安に押しつぶされそうになりながら、異国での生活に適応しようと必死になっていた母であった私。
二人に挟まれて、不安ばかりの母を喜ばせようと、多分優等生でいた息子を思い出しました。


いつも固まった夫に疲れ果てて苛立ちを感じている私は、たぶんその頃のように眉間に皺寄せて息子に心配をかけているのでしょう。


次に会う時には、もう少し明るい母でいようと反省です。