春雷

今日は雷が凄かったですね。
私の家の近くは数時間にわたって鳴り響いていました。
ワンコ達は震えながら膝に乗ってくるし、結局離れられず、
無理な体勢でiPadを楽しむハメになりました。


最近Rainychという歌手が気に入り、YouTube で聞いています。
彼女はインドネシアのどこかの島に住んでいて、YouTubeで日本の歌を歌い、
「真夜中のドア」世界的なヒットに押し上げた1人です。

【Rainych】 Mayonaka no Door / STAY WITH ME - Miki Matsubara | Official Music Video


童顔ですが美しい顔立ち、ヒジャブを被り、リズムビートに乗る彼女の歌声は
細く可愛い。初音ミクっぽい声です。
ビートに乗るのその姿は何となく恥じらっているようなかんじがするのですが、リズム感のいい、伸びのある歌声で、ドキッとするくらい素敵です。ラップも上手い。Doja Catというアメリカの女性歌手も絶賛してます。
ああ、アジアもここまで来たなーって感じます。


この十二、三年の間に、どれだけ世界が小さくなったのでしょう。
インドネシアの島に住む彼女が日本に住むおばさんを感動させるのです。
その昔、単身赴任の夫が住むシンガポールを子供と数度訪ねました。
シンガポールの若者の殆どがシングウィッシュでない英語を話し、欧米の大学への進学も国の奨学金が貰えるようでした(新聞記事になっていました)。その一方で、インドやマレーシア、インドネシアからの出稼ぎの若者は建設業に従事したり、工場労働者や子守をしているのを見ました。彼らは英語は話せないようでした。美しいシンガポールの街の片隅で、ちびたビーサンを履き、汗だくで必死に生きている彼らを見るたび、彼らの働きにかかっているだろう家族の生活を思い、少し胸が痛みました。人種も宗教も関係なく国際経済の「競争」の渦中に放り込まれた若者の姿をみるたび、日本は、日本人はどうなるのだろうと心の中がざわついた気分になったのを覚えています。


そのシンガポールであったスコールのような今日の嵐。私の幼かった頃、3月に雷などありませんでした。


天候も国際経済も大きく変化してしまって、私の理解や認知のキャパを
越えてしまって来ているようです。
来週は桜も咲きますね。